2007年04月18日

♪ハワイ語のオキナ「‘」

鉛筆2007年3月29日(木) 琉球新報 より

先日、生徒さんが新聞の記事を持ってきてくれましたので、
今日は皆さんにもご紹介したいと思いますおすましハート

赤ハイビスカス『ハワイ語の オキナ(‘)』赤ハイビスカス
本浜 秀彦 (沖縄キリスト教学院大助教授)

研修に参加する学生を引率して、三週間ハワイに出かけてきた。
私は、二度目のハワイ、提携先の大学がある カウアイ島 は初めて訪れた。

滞在中、時間を見つけては 「アポストロフィ(’)」 を180度回転させたような
『オキナ(‘)』 について調べてみた。
例えば、ハワイを 「Hawaii」 ではなく 「Hawai‘i」 と綴るオキナを含む
表記が気になっていたからだ。

ハワイの人々は 文字を持っていなかった。
接触した西洋人がアルファベットで言葉を表記したが、
ハワイ語の中にある 「声門閉鎖音」 と呼ばれる、子音を表す文字としてオキナが使われた。
「Hawai‘i」 は、「ハワイ」 ではなく、「ハワィイ」 と読んだ方が正しい発音に近いらしい。

ハワイ語を話せる人が、約120万人の州人口のうち、3千人という言語環境の中、
1980年代後半から、地元メディア、大学、役所で、オキナなどを使って
ハワイ語を適切に綴ろうとい動きが始った。
ハワイ文化の教育を重視する幼稚園を訪れたが、そこでは五十音表に似たハワイ語の
アルファベット表を使うなどして、オキナを含む表記を教えていた。

一方、英語表記が変わることへの反対意見もある。
地元紙によると、お年寄りの中には、オキナなどが使われていない ハワイ語の聖書で
子供の時字を覚えた為、慣れない綴り字を好まない人もいると言う。
また、リゾート施設が集中し 米国本土からの観光客も多いホノルルは、オキナを含む看板、
標識が少ないという印象を持った。

だが、「標準」に逆らうオキナの表記にこだわるハワイの人々に、言葉を奪われてきた者、
あるいは文化を守ろうとする者の、土俵際での執念を感じた。
そこに日本語の 「日本」 という近代システムの中で、日本語表記とも格闘しながら
言葉を紡いできた沖縄の作家、詩人たちの思いが重なる気がした。

オキナの動向は、沖縄のことばの表記方法の議論とも無関係ではない。
"オキナ" と "オキナワ" の発音が似通っていることさえ、
共通する危機感と連帯感があるように思えた。


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興味深い記事ですねキョロキョロキラキラ 今日はこの辺で・・・・・ハート


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